Dr.早瀬

「やっぱり…
おいこら。」

「あ、研修医」

「様子 見に行ったらいないから、
ちょっと焦ったろ。」

責める感じで少し睨まれる


あれから2日が過ぎた。

「あたしもう19歳なんだけど。」

ちょっと睨む。

「年齢は、な。」


とことんむかつく。







あたしは、また、
病院の外の広場に来ていた。

前と同じベンチに座って。

「でも出るならナースステーションに
顔出してからにしろよ。
万が一のことがあるかもしれねーだろ。」


研修医は、あたしの前では
思いっきり口が悪い。


お母さんや林先生の前では
嘘くさい笑顔を貼り付けてるけど。

なんの為に使い分けてるのかは
知らないけど、あたしはこっちの早瀬先生の方が断然いいと思う。

楽だし。

「研修医のくせに指図しないで。」


本当は先生が心配してくれてることが
嬉しかった。
でもやっぱり素直になれないあたしは
また逆のことを言ってしまう。

その場にいるのがなんか
気まずくて、
研修医を追いて
走って病室に戻った。

「ちょ、おい!」

すぐ後ろで研修医の
焦ってる声が聞こえた。


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