Dr.早瀬

「ああ…まあ。」

若干 不自然だったけど、
特に気にすることなく答える。

「広場 戻るか。」

話してる間に、気づけば外に出る道に
繋がる所まで来てしまっていた。




その後は引き返して、
広場に戻る間は勇人の質問攻めに
少し面倒に思いながらも、
なんだかんだで、あっという間だった。

きっと、あからさまに態度に
出ていたはずなのに、
勇人は嫌な顔せずいつもの無邪気な
笑顔を向けてくる。

そういうところが苦手なんだって…

自分がいつもよりずっと、
醜く見える。









それを望んでいたはずなのに。



< 33 / 53 >

この作品をシェア

pagetop