Dr.早瀬
「ああ…まあ。」
若干 不自然だったけど、
特に気にすることなく答える。
「広場 戻るか。」
話してる間に、気づけば外に出る道に
繋がる所まで来てしまっていた。
その後は引き返して、
広場に戻る間は勇人の質問攻めに
少し面倒に思いながらも、
なんだかんだで、あっという間だった。
きっと、あからさまに態度に
出ていたはずなのに、
勇人は嫌な顔せずいつもの無邪気な
笑顔を向けてくる。
そういうところが苦手なんだって…
自分がいつもよりずっと、
醜く見える。
それを望んでいたはずなのに。