Game Start!!
2days〜REAL〜
どことなくソワソワしている校舎内。
それとは裏腹に、私たちはほっとしているのもまた事実。
本当は今日から試験開始なんだけど、一足お先に合格を頂いてしまった。
木造の長い廊下を私が前に、拓馬がその後ろに、微妙な距離感を保って歩いている。
「なんか、変な感じだね。もう受かってるとかさっ」
「あぁ。なぁ、ちさと……」
「なにー?」
近道のために講堂内へと足を踏み入れる私たち。
「俺さ……」
「ちさとのことが好きだ……」
心臓がドキリと飛び跳ねる。
けれど……