偽物の恋なんていらない
1章~新しいトモダチ~
皐月side
――ピピピピピッピピピッ ピピッ
「こらー! 皐月ー!早く起きなさい!!」
「んん... ふぁぁ~ まだ眠たいよ〜...」
「まったく... 目覚まし時計してても
起きないんだから!! 目覚まし時計の意味
ないでしょー!!」
「うん... そーだねー... 」
「もう! 早く起きなさい!
今日は転入初日でしょ!」
「え... 転入...?」
「まったくもう... 何寝ぼけてんの!!
引っ越したでしょ! 新しい高校!
皐月は転入生なの!わかった?」
「あ... そーいえばそうだった!!!」
「だから早く起きて準備しなさーい!!」
「はーい」
私は 中学3年の最後に 東京から
広島に引っ越して来たのだ.
「あーぁ... 東京の高校行きたかったなぁ...
っって!! もうこんな時間?!
早く準備しなきゃー!!!」
―――20分後
「皐月ー 準備できたー?」
「お母さんもう少しまってー!!」
「あと5分だけよー」
―――5分後
「よしっ! 準備完了!!!
制服似合ってるー??」
「とっても可愛いわ.
じゃあ 行くわよ」
「はーい」
そして 高校へと向かった.