偽物の恋なんていらない
「皆さん おはよーう!!
今から新しく転入してきた子を
紹介するわね
野々宮さん入ってー!!」
「え 転入生?」
「だれだれー」
「女子? 」
「可愛いかな〜?? 」
沢山の声が聞こえてくる.
めっちゃ緊張するなぁ...
ちゃんと 自己紹介できるかな?
てか 友達できるかな...
ガラッ
「えええー! めっちゃ可愛い〜!」
「可愛ええ〜」
「どこから来たんだろう!」
「じゃあ 野々宮さん 自己紹介して☆」
「は、はい!!
え、えっと 東京から引っ越して来ました
野々宮 皐月です!!
転入して来たばかりで何も分かりませんが
宜しくお願いします!!!!」
ちゃ、ちゃんと言えてたかなー...
「東京?!いいなー!!」
「野々宮さんよろしくー♪」
「う、うん! よろしくね♪」
「 野々宮さんの席はあそこの
窓際の一番奥の所よ」
「わかりました」
ふぅ〜 ひとまず自己紹介は終わった...
隣はどんな人かな...??
「野々宮さんだっけ?? よろしくな!」
えええ! めっちゃイケメン!!!
神様ありがとう!!!!
「よ、よろしくね! 」
「おう! あ、俺佐野 大和!」
「佐野くんか! よろしくね♪」
「引っ越してきたばっかで
緊張するだろー笑笑」
「まあね笑」
「俺も引っ越して来たんだ〜」
「え! そーなの? どこから〜?」
「俺は福島! 」
「どんな学校だったの〜?」
「……」
「え.... き、聞いちゃいけなかった....?」
「あ、 大丈夫!」
「よ、よかった」
――キーンコーンカーンコーン
あ、チャイム鳴った....
てか教科書どうしよう....
「もしかして 教科書もらってない?」
佐野くんが 私に声をかけてくれた.
「そうなんだよー.... どうしよう....」
「んじゃ 一緒見るか! 」
「え! いいの?」
「当たり前だろ笑 困ってんのに助けない奴
いるかよ〜」
「あ、ありがとう!」
「おう!」
――――――――――
授業はあっという間に終わり
放課後だ.
「ねえねえ 野々宮さん!」
近くにいた 女の子が声をかけてきた.
「なあに?」
「あ、 私西原 晴佳 ニシハラ ハルカ!
よろしくね♪*゚」
「あ! よろしく♪*゚」
晴佳ちゃんは 髪の毛がふわふわの
ショートカットだ.
背も小さくて、 小柄だ.
誰が見ても 守ってあげたい女の子である.
「いやぁ 佐野とずっとお喋りしてたから
声かけれなくてさっ笑笑
よかったら 仲良くしてね☆」
「ええ そうなの?! ごめんね.
私でよかったら よろしく☆」
「私のことは 晴佳って呼んでほしいな!!」
「じゃ、じゃあ晴佳! 私のことも皐月って
呼んでね♪*゚」
「うん!」
晴佳とは仲良くできそうだ!!
「皐月のお家ってどこらへん??」
「s区の方だよ♪*゚」
「ええ! 結構近いね!!
私 N区だょ☆」
「まじー! 一緒帰ろうよー♪*゚」
「帰ろ帰ろー♪
あ! 学校探検して帰る??」
「じゃあ そうしよう!」
「出発進行〜☆」
――――――――――
学校探検が終わった後
晴佳と 美味しいクレープ屋さんに行ったり
プリクラ撮って帰った.
昔からの親友?!って思うほど
1日だけでこんなに仲良くなった.
これが 今後どのような事になるとも
知らずに........