十人十色の恋だから…。
コンコンッ。
「失礼します。橋本先生に用があってきました」
「あぁ、転校生の日口か。日口は、2-2だな。よし、ついてこい!」
先生の後についていく。あー、緊張するなー。
「ドアの前で待っていてくれ。呼んだら入ってこい!」
あぁ!ついにきた。やばいよ。
逃げようかなっ…
「転校生を紹介する。日口、入ってこい」
逃げるタイミング失った…
よし、がんばろう!
なんて前向きな私なんでしょう…笑
ガラガラガラ…
「今日からこの学校に…「真紀っ!」
誰!?自己紹介をしようとした矢先に、
私の名前を叫んだのは…んッ!?
「香〜!!」
「やっぱり真紀!ひさしぶりーっ!いつ日本にかえってきたのぉ〜?
ってか、あんたまた、かわいくなっちゃって。」
「香ぃー!ホントに会いたかったぁ
日本にかえってきたのは…「ゴッホン…
まだ、自己紹介終わってないだろっ!」
「あっ…すみません。改めまして、日口真紀です。
よろしくお願いします」
「よし、じゃあ、日口の席は…鳳堂の隣な」
先生が指をさした先を見ると、
見るからにお金持ちそうなオーラを放った鳳堂くん…?がいた
あそこか…。指定された席に着く
「日口 真紀ちゃん…だったよね?」
「あっ…は、はい」
「僕は鳳堂 隆寺(おおどう りゅうじ)!よろしくね、真紀ちゃん!」
「よっよろしくです」
「アハハー、カワイイねー真紀ちゃん(笑)」
ま、真紀ちゃん!?初対面でいきなり名前で呼んできて、
それに…か、かわいいって、何なのこの人~!////」
ガラガラッ~
「静かにしろ~!授業始めるぞー」
誰…?授業…?数学…?
っていうか、教科書まだもらってない!どーしよう
「日口さん、大丈夫?教科書まだもらってないの?
よかったら俺といっしょにみよう!
あっ、俺、坂口 大翔(さかぐち たいと)!
ちなみに香の彼氏ね!香からよく日口さんの話聞くよ。
中1のときにアメリカ行ったんでしょ?俺も海外行ってみてーなー!」
香…、私のこと話してたんだ。…てか
「彼氏!?香、彼氏いたんだ!」
へー香も彼氏いるなんてなー。あたりまえかー、あんなに美人だし…
「これから、よろしくね!」(ニコッ
「はい!よろしくお願いしますっ」
とてもフレンドリーな人なんだな、話しやすい!
とても楽しい学校生活になりそう♪
キーンコーンカーンコーン
やったー!休み時間だ
「真紀~!いっしょに食堂いこうよ
紹介したい人がいるんだ!」
紹介したい人?どんな人だろう。
m
坂口くんみたいな人ならいいなぁ
in 食堂
「真紀~!こっちこっちぃ」
まってよぉ~!香、ちょ、人多すぎ!
「あっっ」
こける!
ガシッ
「大丈夫?ケガはない?」
えっ!鳳堂くん!////
「あ、ありがとうございます。助かりました」
「真紀ちゃん、今からごはん?いっしょに食べない?」
「え~と、あのー」
「ん?どうかした?」
「いえ、なんんでもないです。ごはんでしたね!
私は大丈夫なんですが、ほかの友達いっしょなんですけどいいですか?」
「大丈夫、大丈夫!真紀ちゃんがいいなら問題ないって!
席、あっちだよね?行こいこー」
ちょ、まってよ…。鳳堂くんって自己中?(笑)
「真紀~!ってなんで鳳堂がいるのよっ」
「真紀ちゃんといっしょにごはん食べるからっ」
「ハァ、まぁいいやっ。真紀、ここに座ってー」
「うん。ありがとう」
「で、紹介したい人ねっ、うちの彼氏の坂口大翔!」
「あっ、坂口くん、さっきはありがとうございました」
「いえいえー♪それより、敬語禁止ね!」
「あっはい、じゃなくて、うん!」
「大翔、もう仲良くなってたのぉ?」
「席がとなりだから、教科書貸してあげてたんだよ」
「そっかぁ~」
坂口くんと話している香って、キラキラしてて幸せそう
「おっ、亮也だっ。おーい、亮也~!」
亮也?亮也って、東亮也(ひがし りょうや)?
「なんだ、大翔」
「いっしょにメシ食おうぜっ!」
「あぁ。そだな!」
やっぱり、あの東亮也だ。