蓮華亭へようこそ


※ごめんなさい<(_ _)>

ちょっと補足です。



言い忘れましたが

実技試験で褒められただけではないですよ(笑)

きちんと指摘された点だってあります。

NGワード連発だったから。

『右片麻痺・失語症』という設定にもかかわらず


『痛む所はありますか?』←NG

言葉が短文でしか答えれなく、返答はYESになって無い。

YESというのは大前提な世界。

しかも、どこが痛いか言えない症状なのに。


だから、正確には

『膝に痛みはございませんか?』と

部位を限定して、

返答しやすいYESの閉ざされた質問にするのがベスト。


それから、

『~等は如何ですか?』←NG

~等とは、複数を示すワケで

返答の中身にどれか1つでも該当するものがあっても

『**が痛む』とは返答出来ないし、

『~如何ですか?』と聞くのは

『***です』と具体的な内容を返答する事になる。

症状が症状なだけに、

YESで答えれる質問になって無くて。

………大パニックでテンパってね(笑)


普段なら冷静に考えれても、

やっぱり試験は緊張しました。

あっ、勿論、試験中に

何度も言い変えて質問し直しましたけどね(笑)

だからこそ、合格したんですよ。

自分が何を質問したのか、冷静に気付けたので。

そして、それを瞬時に対応する事が出来たから。


恐らく、減点にはなったけど、

『危険行為』をした訳ではないから

不合格にはならなかったと思う。



危険行為とは、

麻痺側の部位が逆転して介助したり、

無理な体勢で介助をし続けたり。


要するに、

課題の症状、病歴が念頭に無く

勿論、それが理解出来ていない証拠で。



試験官にはこっちの手が麻痺しているという

目印なんて解りやすいものはないから

常に念頭に置きながら

患側(患部分がある方)に立ち、

そして介助しなくてはならない。

―――――――鉄則です。



だから、右麻痺の設定なら

左手に杖を持って貰ったり、

着衣脱衣にも介助する側の順番がある。

ご利用者様が楽な、そしてベストな条件。

………それが、介護の鉄則です。


だから、危険行為をした訳でないし、

言葉は『言い換え』が出来てしまうという利点。

それは、コミュニケーションという

お互いの阿吽の呼吸の中で

信頼出来た上でのことだけど。


どういうことかというと、

先程みたいにNGワードを言ってしまっても、

相手の理解出来ない表情や

答え辛くて返答に困っている表情をくみ取り、

介助者が機転を利かせて、

答え易い質問に変えて聞き直すという

『私はあなたの心に寄り添ってますよ』という

安心感を与える事が出来ればの話。



だからきっと、憶測だけど

私が合格出来たって事は

『この人は自分に分かるように話してくれている』

という安心感を与える事が出来たという事かな?


……そんな風に思っています。



私もまだまだ初心者です。

学ぶべき事が多いから

こういう経験は有難い。


そして、何より

そんな状況をもっと経験したい、

中身のある人間になりたい、

などと、思ってしまう。



根っからのMかしら?

なんて思ってしまう自分もいる(笑)



皆様は、どう思われましたか?

『大変だなぁ』と思われました?

でもね、家族や恋人が同じ状況だったら

きっと違う心境になると思いますよ。

『誰か(ヘルパー)』の手を借りるんじゃなくて

ほんの少しかもしれないけど、

『私にでも出来る事が1つくらいはあるかしら?』

そう思って頂けると嬉しいかな?

そういうごく僅かな事でも

人間の根本、倫理というものだと思うので。




長々失礼致しました。


皆様にとって、

今日という日が

素敵な日になりますように。



  蓮条 拝




< 20 / 148 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop