春夏秋冬。
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4月8日。朝7時30分。
ふとんの中は暖かく、外に出づらい。
(・・・ねむい。)
だが、そんなことは言っていられない。
時田光輝、15歳。今日から高校生になるのだ。
しぶしぶベッドから降り、真新しい制服に腕を通す。
「光輝!!はやくしないと遅刻するわよ!」
と下の階で叫ぶ母さん。
漫画でとくあるセリフだな、とおもいつつ、
「もう準備終わったから!」
と返す。
バッグを持って下の階に降り、パンにかぶりつく。
「あぁもう、またそんな下品な食べ方して。」
「うるさい。」