恋音の葉〈短編〉
C
ガタン
「響!!何コーチにボロクソ言われたからって練習サボってんだ!!」
「すんません。行きます。」
先輩……みたい。
ビックリした。
そして――に下の名前で呼ばれたことも。
その後の掠れた途切れた声は何だったのかな。
「さすがにヤバかったか」
――は席をゆっくり立って教室のドアを開けた。
「帰り待ってる。先終わったら帰っても………」