君が好き




怪しいものを見るような目で彼を見ていると満足したのか笑のをやめた。




「すみません。そんな風に言われたのは初めてで。」


『そーですか。それは失礼しました。』




たいして興味ないよ風を醸し出して言ってみた。




「眞田さんだって美人だと思いますよ。」










意味はなかったらしい…。






『いやいや私が美人なんて眼科に行った方が良いですよ。』


「え!?視力は自信ありますよ???





あっそーですか…





『じゃ脳神経に異常が…』




「いやいや美人ですって(笑)」







はぁ!?
私が美人なんて世の中すごい美人しかいなくなんだろーが。





「今、私が美人なんて世の中すごい美人しかいなくなんだろーが…って思いました???」




『なんでわかったんですか???』


「あれ…当たっちゃった???」


『エスパー目黒ですね。』


「うん、自分で自分の才能が怖いは。」


『………………。』







いま、一応バカにしたんですよ???








「あっそーですよ仕事して良いですか???」







今までのはナニ…???







そんな疑問は抑えつつ…





『はい。』




「これなんですけど…ワーファリンの代わりに使うらしくて先程、先生からお話し頂いたのでお持ちしました。」



『イグザレルトですか…先生が自分からですか???』



「はい。」






………この人…すごいかも…





頑なに代えようとしなかった先生を落としたんだ…





『わかりました。採用品にしときます。』




「ありがとうございます。また伺います。」








目黒さんはそう言うと薬局を後にした。



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