兄と弟と私の三角関係~イケメン兄弟に挟まれて~
『沙奈、かくれんぼ、しよう!』
『えっ?かくれんぼ?』
『そうこの、コスモス畑の中で……
沙奈が隠れて!!
俺が見つけるから』
『うん良いけど、隠れるって言っても一面コスモスだし、何処かでしゃがむ事しか出来ないよ?』
『それで良いんだよ』
お兄ちゃんは優しく言った
『うん分かった。じゃあ私、行くね』
『30秒、数えたら探しに行くから』
そう言って、お兄ちゃんは後ろを向いて数を数え始めた
『1・2・3・4・5・・・・・―――――』
私はコスモスとコスモスの間の小道を走った
かくれんぼ、なんて小学生以来だった
でも何だか童心に返ったみたいで私の心は飛び跳ねていた