兄と弟と私の三角関係～イケメン兄弟に挟まれて～

新幹線に乗って30分。


そこからタクシーで15分。




到着した場所は海辺の西洋のお城風な外観のレストランだった。




『あっ、ここ知ってる！！
カップルに大人気のイタリアンのレストランだよね！！』




『そうだよ。
毎日この日に予約の電話を掛けててさ、やっとキャンセルが出たから良かったよ』



『毎日、電話していたの卓？』



『どうしても沙奈と一緒に、ここで食事がしたかったからさぁ…。兄貴みたいに車を運転出来たらもっと良いんだろうけど……』



少しブルーが入っている卓に私は、卓の腕に飛び付いた



『そんなの別に良いよ！！
車じゃなくたって新幹線だろうがバスだろうが関係ないよ！！
卓のこの気持ちが私は嬉しいよ』




『沙奈ならそう言ってくれると思った。
俺も嬉しいよ……ありがとう沙奈』