あの頃の君へ〜eternal love〜
そうして俺は軽く会釈をして
その場を立ち去ろうとした。



だが、



突然飛龍さんの手が俺の右肩を掴んだ。



『蓮!本当にこのまま辞めるのか?』



『‥えっ!?』



驚いて後ろを振り返ると



彼がいつになく真剣な眼差しで
俺を見つめていた。



『蓮、俺はこの先‥』



『お前がいなくなった後の事を
考えると正直恐いんだよ‥。』



『えっ!?どうしてですか?だって‥』



『俺の後には徹や一輝(かずき)
たちだっているじゃないですか。』



『ああ。分かってる。けど‥』



『あの2人だけじゃ今イチ弱いんだ。』



飛龍さんが表情を曇らせて
2人のいる客席へ視線を向けた。



No.2の徹とNo.3の一輝。



この2人にはもともと
他店での実績もあり、



幅広い年齢層の顧客を持ちながら
毎月安定した売り上げもある。
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