あの頃の君へ〜eternal love〜
『マスター!』



『ごちそうさま。
また近々顔出すよ。』



『おう!気をつけてな!』



そう言って店を出た2人の脚は
自然と駅の方向へ向かっていた。



しかし、



煮え切らない思いのせいなのか



俺の歩幅は大きくなり
次第に早さを増していた。



『ちょっ!武瑠!』



『歩くの早いって…!』



1人先を急ぐ俺に向かって



美希が小言を漏らしながら
小走りで背中を追いかけた。



『ねぇ!!』



『どうしてあんな
ヒドイ事言ったの?』



『…………。』



『秀吉くん、すごく傷ついて…』



『秀吉が…』



『アイツが大事だから
言ったんだよ!!!』



『えっ…!?』



横断歩道を渡る手前で
俺が突然立ち止まった。
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