あの頃の君へ〜eternal love〜
『…武瑠は優しいね。』



その時、



美希が突然俺を見上げて
ニッコリと笑った。



『2人は本当の親友でしょ?』



『秀吉くん…』



『あんな風に言ってたけど
絶対本心じゃないと思うよ。』



『…ああ。分かってる。』



『だから早く仲直りして…?』



『今の武瑠なら
出来るはずでしょ?』



『ああ。』



何だか今日は、



1コ下のはずの彼女が
随分と大人の女性に見えた。



いや、、



そうじゃない。



ここへきてようやく分かった。



本当はずっと前から



ガキだったのは
俺の方なんだって…
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