あの頃の君へ〜eternal love〜
『なぁ…』



『今日はもうこのまま帰る?』



『今ならまだ走れば
終電間に合うけど…?』



『うん‥。』



こんな空気にさせておいて
俺は本当に自分勝手だ。



けど、



今日はもう一緒にいない方がいい。



それが彼女のためだと思った。



『私…今日は帰らない。』



『ねぇ…』



『武瑠の部屋に行っちゃダメ…?』



美希が突然甘えるような
上目遣いで俺に腕を絡ませた。



『…いいよ。』



『あ、あれぇ〜!?』



『なんか武瑠赤くなってな〜い?』



『アハハハハ!!!』



不覚にも赤くなってしまった俺を
美希がニヤケながらからった。



やっぱり今日は調子が狂う。
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