あの頃の君へ〜eternal love〜
美希の手を引いて
ベッドへ入ると、



俺は部屋の電気を落として



枕元にあるアロマライトの
スイッチを入れた。



空中をほのかに漂う
ラベンダーの香りが



疲れた心まで癒してくれる。



『そのライト今でも
使ってくれてるんだね。』



『ああ。』



付き合って初めての記念日に
美希がくれたプレゼント。



これからもずっと俺の宝物だ。



『武瑠の腕枕気持ちいい。』



『そう?』



『うん…』



『温かいし落ちつくの。』



ずっとずっとこうしていたい。



美希の肌に触れるたびに
いつだってそう思っていた。



けど、



言葉を交さなくても



彼女には俺の思いが通じてる。



俺はそう信じている。
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