あの頃の君へ〜eternal love〜
彼女はそう言ったけれど、



今日の俺には今までで一番輝やいて見えた。



それは嘘偽りない本当の気持ちだ。



『あなたに年齢なんて関係ない。』



『俺からすれば憧れの人だ。』



『もうっ…!』



『蓮はホントに褒め上手なんだから。』



成美さんは女性なら誰もが知る
大手下着メーカーの女社長だ。



きっと、



ここへたどり着くまでの道のりは
そう平坦なものではなかったはず。



今夜、



俺も彼女のような"成功者"の
仲間入りを果たせるのだろうか。



『成美さん…』



『今日はどこに行く?』



『そうね、あなたはどこに行きたい?』



『俺は夜景が見たいかな?』



『じゃあ、ドライブしましょうか?』



大きなハンドルを起用に操り
ヒールの先でアクセルを踏み込む。



どうやら車はみなとみらいへ
向かっているようだ。
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