あの頃の君へ〜eternal love〜
"本当に終わったんだ"



そう改めて実感すると、
皆との別れはとても寂しい…。



『…あと、これ…。皆からです。』



男くさい文字と文面で綴られた
一枚の色紙。



そこには、みんなの思いが
ぎゅっと込められていた。



『ありがとう…、、』



溢れそうな涙を隠すように
俺は目頭をぐっと抑えた。



『なんかさぁ…』



『お前とこんな風に話すのって
初めてだよな。』



『…そうですね。』



20歳という年のわりに、
落ち着いた雰囲気と
大人の顔立ちをした一輝。



そのクールで無口な性格が
どこかミステリアスで
女心を掻き立てる。
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