あの頃の君へ〜eternal love〜
『蓮、お疲れ様!』



俺に気づいた飛龍さんが
入口の前でそっと声をかけてくれた。



『もうすぐ朝日が昇るな。』



『…そうですね。』



まだ薄っすらと星が見える
東雲色の夜明けの空。



冷たい春の風に吹かれながら、
2人はぼんやりと空を見上げた。



『俺はお前に出会えて
本当に幸せだったよ。』



『飛龍さん…!』



彼はその目を潤ませながら
俺に優しく微笑んだ。



『お前はこの街に
"伝説"を作ったんだ。』



『後にも先にも…』



『もうお前以上の男は
現れないだろう。』



俺が今日1晩で売り上げた金額…



それは、



横浜でも異例中の異例と言われる



1億5000万円だった。
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