あの頃の君へ〜eternal love〜
第6章…覚醒
すぐに客席を案内され
俺はその場で膝立ちをした。



『初めまして、蓮と申します。』



『お酒をお作りさせて
頂いてもよろしいですか?』



『はい!お願いします♪』



俺は言われた通りに
正面の小さなヘルプ席に座り



出来上がった酒を
彼女のコースターの上へ置いた。



『はい、どうぞ。』



『ありがとう!』



彼女はグラスを手に取ると
ヘルプの笑顔にも見せてくれた。



『っていうかさ、君、スゴイ
綺麗な顔してるのねぇ〜!!』



『見慣れない顔だけど、
もしかして新人さん…??』



『はい。その通りです。』



『実は…今日が初めてなんです。
俺、ホストの仕事も未経験で…』



『すみません。。』



そう言うと、俺は少し恥ずかしそうに
彼女から視線を逸らせてしまった。
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