あの頃の君へ〜eternal love〜
『もしかして、ちょっとシャイ…?』



『でも、なんかいいね!
スゴイ初々しい感じでさっ!』



そう言って、



彼女はおぼつかない接客の俺を
優しくリードしてくれた。



『ねぇ、良かったら何か飲んで?』



『あっ!…ありがとうございます!!』



初めての一杯に感謝の気持ちを込めて
俺は両手を合わせてお礼を言った。



そして初めての乾杯。



やっとホストらしい事が出来た
喜びを肌で感じた。



『そういえば、まだお名前
聞いてなかったですよね?』



『私は綾子(あやこ)。28歳。
昼間はOLをやってるの。蓮くんは?』



『俺はハタチ…。
今は…ホスト1本です。』



『そう!まだハタチかぁ〜!
若くていいなぁ〜!羨ましい!』



『蓮くんからしたら、私なんて
もう立派なアラサーのオバさんだよ〜。』
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