あの頃の君へ〜eternal love〜
『私、、この曲大好きなんですっ!!』



『本当にいつ聴いても
良い曲ですよね〜!!』



すると、



美希は身体を左右に揺らして
嬉しそうにサビの部分を口ずさんだ。



これは確か、5〜6年前に流行った
女性歌手の切ない恋のバラード。



歌詞も曲調も全てが好みで、
俺は今でもこの曲を聴いている。



『何だか、美希ちゃんとは
音楽の趣味が合いそうだね!』



『そうかもっ…!』



そう言って、
美希は隣でにこやかに笑った。



そのまま道なりに進んで行くと、
車はちょうど大通りへさしかかった。



『ここを右だっけ…?』



『はいっ!』



信号が赤に変わったところで、
俺はハンドルから片手を離した。
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