あの頃の君へ〜eternal love〜
その瞬間、



静まり返った店内に
拍手の渦が巻き起こった。



"おめでとう!!"



お客さん、キャスト、スタッフ。



ここにいる全ての人々が
笑顔で俺を祝福してくれた。



そう。



俺は本当にレオに勝ったんだ。



『どうやら…』



『タイムリミット
という事ですね。』



その声の主は、



ステージの向こう側に立つ
大哉だった。



『てめぇ…』



『よくもこの俺を
裏切りやがったな!』



レオが殺気立つような顔をして
じっと彼を睨みつけた。



しかし、



大哉は少しも動じずに
目線を逸らす事もなかった。



それは彼が男としての覚悟を
決めていたからだった。
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