あの頃の君へ〜eternal love〜
『最後にこれだけは
言わせて下さい。』



『レオさん…』



『あなたはこんな事をしなければ
トップに立てない"愚かな人"だ。』



『本気になれば僕だって
あなたを越えられたかもしれない。』



『でも…』



『それをしなかったのは
なぜだか分かりますか?』



『あなたのくだらないキャスト潰しに
巻き込まれたくなかったからです。』



『だから僕はあなたに従った。』



『そうするほかに自分の身を
守る術がなかったんです。』



彼はしばらくうつむいたまま
ゆっくりとレオの心に語りかけた。



『僕は弱い人間だ。』



『けど…』



『あなただって本当は
怯えていたんでしょう?』



『いつかNo.1の座を奪われる
かもしれないという恐怖に…』
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