あの頃の君へ〜eternal love〜
『今でもハッキリ覚えてるんだ。』



『人生で1番悔しかった日の事‥』



あれは高校3年の夏。



オレたちにとって



甲子園行きを掛けた
最後の決勝戦だった。



相手チームは過去に何度も
甲子園出場経験のある常連校。



その差は"互角"と言われていた。



オレのポジションはピッチャー。



試合は後半7回まで1ー0
という接戦が繰り広げられ



相手チームがリードしていた。



だから、



"何とか追い上げたい"



その思いでチームも客席も
心を1つにして勝利を願った。



そしてついに迎えた9回の表。



オレたちは一気に5点を返し
相手チームとの差を4点に広げた。



場内は大きく湧き上がり



試合はあっという間に
9回の裏に差し掛かった。
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