あの頃の君へ〜eternal love〜
"このまま行けば逃げ切れる。"



きっと誰もがそう思っていた。



相手は2アウトでランナーなし。



あとアウト1つでオレたちの
甲子園行きが決定する。



オレは額から流れる汗を
何度も肘で拭いながら



灼熱のマウンドに立ち続けた。



"絶対に大丈夫。"



そう自分を信じて‥



でも、



試合の流れを決定的に変えたのは
最も警戒していた4番バッターだった。



彼が3ベースヒットを上げると



チームは途切れる事なくヒットを連発した。



スコアは一気に"5ー4"



相手チームに3点が追加された。



なおもランナーは2塁にいる。



場内は再び大きく湧き上がっていた。
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