あの頃の君へ〜eternal love〜
『だから‥』



『この恋だけは絶対に
終わらせたくないんだ!』



いつの間にか手を止めて



オレは背後から
彼女を抱きしめていた。



あの頃のオレは
野球だけが全てだった。



でも今は違う。



オレの全ては"彼女"なんだ。



『秀吉くん‥』



『私は秀吉くんが思ってる以上に
秀吉くんの事が大好きなんだよ?』



『ほ、ほんとにっ‥!?』



『うん。』



『だから私の事はマコじゃなくて
"麻衣子"って呼んで欲しいの。』



『それに私も秀吉くんの事
敦也(あつや)って呼びたい。』



『もっともっと近づきたいの。』



海へと沈む夕陽を前に
オレは彼女の頬にキスをした。
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