あの頃の君へ〜eternal love〜
恋に憧れていた野球少年
横森 敦也(よこもり あつや)は



今、戦国武将の"秀吉"のように
ひとまわり大きな男になれたんだ。



『敦也、抱いて‥?』



『お願い。』



彼女が思いきり背伸びをして
耳元でそう囁いた。



狂おしいほどの甘い声で。



『麻衣子‥』



『オレだって男なんだよ?』



『そんな事言われたらオレ‥』



"彼女を壊してしまうかもしれない"



そう思ったけれど、



オレはもっと深く君を知りたい。



オレの身体がそう言ってる。



『分かった。行こう。』



彼女の手を引いて車へ戻ると
2人はそのままある場所へ向かった。



そこは丘の上に建つ小さなホテルだった。
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