あの頃の君へ〜eternal love〜
『アハハ!』



『自分じゃ全然分かんないけど
それも一理あるかもしれないね。』



オレはクスっと笑うと
指先で後頭部の毛を摘み上げた。



確かに麻衣子と付き合ってから
オレはお洒落に気を配るようになった。



それは、



少しでも彼女にふさわしい男に
なりたいと思ったからだ。



『でもよ‥』



『あんまりのめり込み
過ぎない方がいいぜ?』



『お前、知ってんだろ?』



『彼女が今まで何をしてきたのか。』



優弥がいつになく真剣な目をして
ソファから立ち上がった。



言いたい事はよく分かる。



オレだって知らないわけじゃない。



ただ、信じたくなかったんだ。
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