あの頃の君へ〜eternal love〜
あの旅行から数日。



なんとか彼女と仲直りする事が出来た。



ほっとしていたのもつかの間、



仕事は徐々に忙しさを増し
深夜の残業も珍しくなくなった。



そして、週末の夜はeternalで仕事。



働き詰めの目まぐるしい日々は
次第に俺から大事な時を奪っていった。



それでも、



彼女への連絡だけは
絶対に欠かさなかった。



どんなに会える時間が減っても
この気持ちが変わる事はない。



それは彼女も同じだと思っていた。



けど、この頃から2人の間に
小さなすれ違いが生じていた。



今思えば、



俺はそんな事にも気づかずに
ただ店の事だけを考えていた。



大切なものを失う時は
一瞬であるとも知らずに‥
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