あの頃の君へ〜eternal love〜
ある夜の事。



いくらやっても終わらぬ作業に
俺は1人パソコンの前で頭を抱えていた。



すると、



仕事を終えた江梨さんが
俺のデスクをすっと横切った。



『鶴見君、お疲れ様。』



『コーヒーでもどう?』



『ああ!ありがとうございます。』



『いただきます。』



白いマグカップに口をつけると



香ばしい香りにスッキリとした苦味が
疲れた身体へ染み渡っていった。



『最近、随分仕事が
板についてきたわね。』



『えっ!?そうですか?』



『ええ!部長も褒めてたわよ!
鶴見君は"仕事が出来る"って!』



『だから私も負けてられないわ。』



『だってあなたあっという間に
出世しちゃいそうなんだもの。』



『きっと私たちこれから
良きライバルになるわね。』
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