あの頃の君へ〜eternal love〜
『おっ、おい!!』
『俺は一切関係ないからなっ‥!!』
『そのガキが勝手に
ぶつかってきただけで‥!』
『こうなったのは何もかも
"あの女"のせいなんだ!!』
そう言い放つと、
男は血のついた包丁を残したまま
俺たちの前から逃げ出した。
『おい!!!』
『待てぇえぇーーっ!!!』
その叫び声を聞いた誰かが
俺の代わりに犯人を追ってくれた。
けれど、男の逃げ足は早く
一瞬で見失ってしまった。
『ああっ!クソッ‥!!』
やるせない思いに
つい愚痴が溢れた。
救急車はまだ来ない。
犯人も見つからない。
いつの間にか出来た水溜まりに
流れた血が混じり合っていく。
このたった10分という時間が
俺には地獄のように長く感じた。
『俺は一切関係ないからなっ‥!!』
『そのガキが勝手に
ぶつかってきただけで‥!』
『こうなったのは何もかも
"あの女"のせいなんだ!!』
そう言い放つと、
男は血のついた包丁を残したまま
俺たちの前から逃げ出した。
『おい!!!』
『待てぇえぇーーっ!!!』
その叫び声を聞いた誰かが
俺の代わりに犯人を追ってくれた。
けれど、男の逃げ足は早く
一瞬で見失ってしまった。
『ああっ!クソッ‥!!』
やるせない思いに
つい愚痴が溢れた。
救急車はまだ来ない。
犯人も見つからない。
いつの間にか出来た水溜まりに
流れた血が混じり合っていく。
このたった10分という時間が
俺には地獄のように長く感じた。