あの頃の君へ〜eternal love〜
マコさんが丁寧にお辞儀をして



こんな俺を拝むかのように
感謝の気持ちを伝えてくれた。



『いや、俺は何もしてない。
マコさんを助けたのは秀吉だ。』



『でも、私のせいで淳也は‥!』



『もしも私と出会わなければ‥』



『淳也は今も何処かで幸せに
暮らしていたかもしれないのに。』



『私が過去に残した過ちが大事な
彼の未来を奪ってしまったんですよね。』



彼女は深いため息をついて
悲しそうにうつむいた。



時折鼻をすするような音も
聞こえてくる。



きっと泣いているんだろう。



『そんな事ない。』



『秀吉は最後の最後まで
君に出会えて幸せだったはずだ。』
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