あの頃の君へ〜eternal love〜
美希はいつも
この3番の屋根の下で



時刻表と睨めっこをしながら
青いバスを待っていた。



懐かしいのに



懐かしくない。



俺は今も心のどこかで



彼女の事を忘れられて
いないのだろう。



まだ仙台にいるのか?



それとも‥?



俺の中の彼女はずっと
あの日から時が止まったままだ。



『はぁ〜〜…。』



思わず深いため息が溢れた。



知りたいのに知りたくない
矛盾した感情が俺を取り巻く。



さっさと気分を紛らわせようと



無理矢理タバコに火をつけて
勢いよく煙を吐き出した。



目の前がほんの少しだけ
真っ白な世界に変わる。



全てを隠してくれるように。



しかし、



その視界がクリアになった時
俺は現実の世界に連れ戻された。
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