あの頃の君へ〜eternal love〜
『あの‥!』



『お忙しいところ、すみません。』



背後から思い切って声を掛けると
彼女は慌ててこちらを振り返った。



『あっ‥!いらっしゃいませ!』



『まだ準備中なんですけど‥//
良かったらゆっくりご覧下さいね。』



そう言って



少し照れくさそうに笑う彼女に
俺は目が釘付けになった。



それはなんというか、



大恋愛をしたあの時のように
突然全身がビリビリと痺れたからだ。



こんな感覚は久しぶりで
俺はしばらく呼吸をするのも忘れていた。



気づけばただひたすら
彼女の動きを目で追っていた。



『今日は何かお探しでしょうか!?』



今度は彼女の方から話しかけてくれた。
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