あの頃の君へ〜eternal love〜
『いえ‥僕、今度この近くで
新しくお店を始めるんです。』



『それで、次のお店ではお花を
沢山飾るのも良いかなぁと思って。』



『そうなんですか!』



『おめでとうございます!』



『スゴイですね!!』



彼女は目をキラキラとさせて
自分の事のように喜んでくれた。



本当に花の似合う女性だと思った。



『それで‥』



『どんなお店を始めるんですか?』



『ああ。それが‥‥』



『キャバクラなんです。』



俺は一瞬だけ彼女から目を逸らした。



いつもならさほど抵抗もないのに



なぜか彼女にだけは自分が夜の人間だと
いう事を明かしたくないと思ってしまった。
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