あの頃の君へ〜eternal love〜
『そうだ。自己紹介してもいいかな?』



『僕は鶴見 武瑠。』



『最近、横浜からこっちに来たんだ。』



『これ、僕の名刺です。』



『あっ、ありがとうございます。』



NEW LEGENDのオープンに合わせて
作り直した自分の名刺。



白地に黒い文字のシンプルなデザインだが



最初の1枚目を彼女に渡せたのは
単純に嬉しかった。



『へぇ〜。鶴見さんのお店って
すぐ近くにあるんですね!!』



名刺に書かれた住所を見つめながら
彼女がドアの向こうに視線を向けた。



『ああ。この通り沿いにある
9階建てのビルの3階なんだ。』



『歩いて2〜3分くらいかな?』



『あっ!僕もお名前
聞いても良いですか?』
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