あの頃の君へ〜eternal love〜
『それじゃあ、また来ますね!』



『お花は後日配達をお願いします。』



『かしこまりました!』



『ありがとうございました!』



お会計を済ませて店を出ると
俺は早速新店舗のビルへ向かった。



店には改装のために集まった
多くの業者たちで溢れている。



しばらく使われていなかった
このテナントは壁も床も全て貼り替え



その名に相応しいラグジュアリーな
大人の空間へ生まれ変わった。



『お疲れ様です。』



挨拶がてら彼らに声をかけながら
ゆっくりと広い店内を歩いてみる。



まだ完成とは言えないが



ずっと頭でイメージしていたものが
今少しずつ形になっている。



だからこそ、



俺はこの街でまた新たな
伝説を作ってみせると心に決めた。
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