あの頃の君へ〜eternal love〜
彼女はまたきっちりとお辞儀をして
くったくのない笑顔で店を出て行った。



今日はたった5分ほどの会話だったが



こんなに胸がいっぱいになったのは
本当に久しぶりだった。



"おはようございまーす!“



そうこうするうちに



キャストやスタッフたちも
徐々に出勤し始め



店内にはみんなの
元気な声が飛び交っていた。



まだ気になるアイツの姿は見えないが‥



これでお客様を迎え入れる
準備は充分に整った。



と、思った瞬間



突然店のドアが勢いよく開いた。



『あ"ーーっ!!!』



『なんとか間に合ったぁー!!』



『ギリギリセーーーフ♪』



そう言って、息を切らして
現れたのはもちろんアイツだった。
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