BEAST POLICE
ニュース、新聞の紙面、週刊誌、月刊誌、実話系雑誌…あらゆるメディアが抗争の詳細をトップ記事で扱った。

ナンバー2を殺された鬼首會の怒りは凄まじく、血の報復が始まった。

鬼首は『組方針を不言実行、信賞必罰』と宣言。

鮫島組若頭・吉田を拉致、南殺害を指揮した鮫島組の後藤の居場所を吐くようにと暴行を加えた。

これに対し後藤は、配下の組員に詫び状を警視庁に届けさせ、鬼首會事務所に詫び状を送付。

『自分が自首する代わりに拉致された吉田を解放して欲しい』と訴え、吉田は解放された。

しかしこれだけに留まらず、鬼首會は次々と鮫島組系組員を襲撃。

多数の死傷者を出した。

317件の抗争を起こし25人が死亡(鬼首會8人、鮫島組17人)、70人が負傷。

ナンバー2を失った組織は最悪分裂するか下手をすれば解散という道もあった。

にもかかわらず団結したのは『仇を取る』という大義があったからだ。

現場の陣頭指揮を執る若頭がいないのに、司令塔が不在にもかかわらず、それぞれの組員が、『仇を取る』という大義の下に結束した。

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