BEAST POLICE
「きゃあっ!」

女の頬を容赦なく平手打ちした。

「な、何するのっ?」

「何するのじゃねぇよ」

女の長い黒髪を鷲摑みにし、鬼首は引っ張り上げる。

「極道の俺に、そんな姑息な手が通用すると思ってる時点で、随分と嘗められたもんだ」

ベッドの上の錠剤を拾い上げ、鬼首は言う。

「クスリだな、コイツは」

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