BEAST POLICE
「それが薬物の売人の手口なんだよ」

鬼首は言う。

例えば最初は合コンで、目当ての異性が目線を送って来るとする。

あれよあれよという間に話は弾み、あっという間に親密な関係に。

いい感じになり、ベッドの中でまさにこれからというタイミングで、相手は言い出すのだ。

『ねえ、コレ使おうよ』と。

薬物の売人は、どうやれば相手が最も断りにくいか、熟知している。

ちなみに、この相手も軽くジャンキー(薬物中毒)だ。

こういう役目を担う事により、相手は自分のクスリ代を一ヶ月分タダで手に入れられる。

そう言われれば、この役目を喜んで引き受ける。

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