BEAST POLICE
『ところで』

巽は話を続ける。

『お前に接触してきたあの女…偶然だったと思うか?』

「……」

無言になる鬼首。

流石はこの界隈で名を轟かせている刑事だ。

鋭い洞察力を持っている。

『お前は今、日本中の極道…いや、世界中の裏社会の人間から首を狙われている…お前を失脚させてムショにでも送り込んでやりてぇと考えている奴はゴマンといる…そういう連中が、お前を薬物使用でパクらせようとしたんじゃねぇのか?』

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