BEAST POLICE

無保証・無担保で多額の金額を、極端な低金利で貸し出すといった、一般的には有り得ない条件などの誇大広告をして、集客しては債務地獄に引き摺り込む。

それがこの闇金融の実態だった。

現実には子供が泣き叫ぶ中で無理矢理一家離散の手続きを進めたりと、過酷な取り立てを強いている。

ある日、事務所に債務者の男性から電話が入り、『金を返す』と言うので男性の家に向かった。

男性の家に着いて玄関口で呼んだが出てこないので、鍵の開いていた玄関から侵入。

案の定、闇金に手を出すくらいなので室内は荒れ放題。

ゴミ屋敷のような有り様の中を進んで行くと、奥の部屋に男性は居た。

首に縄をかけて宙に浮いて揺れていたという。

それでも、取り立て屋はそんなのは慣れているらしく、『借金返さないうちに死にやがってよ』と、死体にまで罵声を浴びせていた。

全て、この闇金融で債務地獄に苦しめられた末に父親をなくした家族からの通報だった。