BEAST POLICE
「鬼首」

助太刀に入った鬼首に、意外そうな顔をする巽。

「いい気になってんなよ?助けてやるのは京阪神連合の奴らとやる時だけだ」

笑みすら浮かべず言ってのける鬼首。

「……」

巽も返事すらせず、すぐに他の敵に向かう。

しかし、内心頼りになると感じていた。

お互い、互角の腕っ節を持つ相手など殆ど出会った事がない。

巽は刑事として、鬼首は極道として、自分が最大値の男だと思っていた。

それだけに頼もしい。

自分と同格の男が、味方として背中を守ってくれる。

例え京阪神連合が3万の大組織だとしても、何とかなりそうな気がしていた。

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