BEAST POLICE
もう既に20人以上がやられただろうか。

歌舞伎町の路上に、顔面を血塗れにした京阪神連合の組員達が、累々たる屍の如く転がる。

喧嘩で鳴らした極道の群れを、たった二人の素手の男が倒したと言っても、誰が信じるだろう。

この現場で巽と鬼首が乱闘する姿を見ない限り、とても信じられない現実だった。

「次から次へと…」

組員が持っていた金属バットを拾い上げ。

「面倒なんだてめぇらっ!」

鬼首がフルスイング!

数人の組員が纏めてその餌食となった。

巽もまた、路上に放置された自転車を持ち上げ、フリスビーのように回転させながら投げつける!

四人五人が巻き込まれて、その投擲の犠牲となった。

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