BEAST POLICE
巽の刑事としての勘が働く。

ゆっくりと青年の後を追い、職質をかけようと背中に近づく。

そんな事には気付かず、青年はサイン会の列へと向かっていた。

順番待ちの行列を無視して、環の座っている所まで一直線。

「あ、お客様、サインは写真集をご購入頂いた方だけに…」

「すみません、列に並んで順番に…」

書店の店員達が青年を止めようとして。

「うわっ!」

「ぎゃっ!」

次々に悲鳴を上げた!

飛び散る鮮血。

ポタポタと床に滴る血。

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