BEAST POLICE
人通りが絶える事のない歌舞伎町一番街。

歌舞伎町の看板とも言えるこの通りを歩いていた男は。

「……」

通りの電柱付近に、見覚えのある顔を見つける。

夏でも黒い革ジャンを着た、サングラスの男。

立ち止まり、その男と視線を交錯させる。

「真面目にやってんだな」

「……」

無言のまま、彼を見据える。

「ここじゃ何だな…近くの公園に移動しよう。お前もその方がいいだろう」

サングラスの男は、場所を変える事を提案した。

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