BEAST POLICE

「おいおいおいおい！」

既に刑務所の敷地内は、暴徒と化した受刑者達で埋め尽くされている。

入っていった護送バスは、あっという間に受刑者達に取り囲まれた。

何れも傷害、殺人未遂などで収監された凶悪犯。

警察をも恐れない凶暴な男達だ。

この刑務所の看守達も、鎮圧の為に突入した警官隊も、全て彼らによって惨殺された。

受刑者達は殺害した看守から特殊警棒を、警官隊からショットガンや拳銃を奪って武装。

並の警察官では取り押さえる事が出来ないほどに強力な存在となっていた。

「何で護送バスが入ってきてんだぁっ？」

バスの扉を蹴り上げる受刑者達。

「オラァッ！出てこいやぁっ！」

「中に警察が隠れてんじゃねぇだろうなぁっ？」

「下手な真似してみろ、一発ぶっ放すぞぉ！」

受刑者の一人が、ショットガンの銃口をバスの扉に向ける。